2022.05.06 阪田さんとの懇談会
■日時:2022年5月6日(金) 10:30~12:00
■場所:アトリエ柿本
■参加者:4名
4月の面談日が延期になって本日面談日となりました。メンバーが抱える問題を聞いていただけるので本当に有難いです。
障がいを持つ当事者とその家族の抱える問題の難しさと直面することが多いです。
知的障がいと精神障がいは本質的に違うという認識でしたが、最近では「そんなことも無いかも」と感じることが多くなってきたということです。
軽度知的障がいの当事者は自分の伝えたいことを意識化している場合、それをどう表現するのかが分からないので「できる・できない」「好き・きらい」など簡単な言葉で伝えようとしています。少しコミュニケーションスキルを身に付けた時には「できる・できない」「好き・きらい」という簡単な言葉ではニュアンスが違うという実感を意識化するようになります。でも表現する言葉を見つけることができない場合、そのうちに「分からない」という表現になることもあります。
その微妙なニュアンスが家族に伝わらない時に色々と問題が出てきます。障がいのある当事者にとってかけがえのない家族ではありますが、理解されない苛立ちが大きくなると信頼関係を築くことは困難になります。これは軽度精神障がい者も同じだというのが最近の実感です。
社会の中で少しづつ「自分らしさ」を減らしてしまうと、その自分らしさを増やすことは大変だなぁと思います。問題を抱えた人に私たちが出来ることは、正確な現実見当をもとに良好な関係性を築く努力を積み重ねることしかありません。その積み重ねがお互いの学びとなり、お互い様に成長できるのかなぁと思います。
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